このページの情報は 2006年1月17日23時3分 時点のものです。 |
シーゲル博士の株式長期投資のすすめ
株式の長期保有は投資の基本であることを詳細なデータをもとに説明している。使われているデータは、アメリカだけでなく、ドイツや日本のものもある。つまり、戦争と言う破局を経験しても、なおかつ株式投資から得られるリターンが、他の投資を上回っていることが示されている。さまざまな経済要因が株価に与える影響を評価し、長期保有することが決定的に重要であると主張している。個人は特に、目先の利益や株の上下に惑わされやすいので、テレビやラジオの経済番組からは耳を塞ぎ、マネー雑誌や経済新聞の解説から目を閉じて長期保有せよ、と言うことだろう。
この本は主にアメリカの株式市場について、その歴史的な株価の推移を述べたものである が、日本の読者にとっても充分に有益な情報が書かれている、それは、数ある金融資産を 比べた場合、株式、債券、短期金融資産、金等のうち、株式が、長期的なリターンが一番 大きい、ということだ.著者はあの有名な1929年の大暴落の直前に株式を買ってしまった
残念ながら、日本において株式投資というと、未だにギャンブルのように思われている。しかしながら、この本を読むと、20年、30年という長期においては、債券などよりリスクが低くなることが歴史的に示されていることがわかる。もちろん、短期では株式投資のリスクが大きいことも示されているが、長期になればなるほど、株式の方がリターンが増えるばかりでなく、リスクが減ることが示されている。 そのほかにもさまざまな角度から株式投資に対する分析が加えられており、学問的にも興味深く、実際の投資に役立つ知識も得られると思われる。ただ、短く収めるためか、おおむね訳されているが、原著を端折っているところがある。 |
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